ポルトガルのお菓子

KMKa2008-10-29

ポルトガルで外食するところといったら、ふつうのCafé(立飲みのできる簡単な喫茶店、もちろんビールもワインも出します)やRestranteの他に、飲み屋風のレストランCervejaria(ビールのことをCervejaと言います),お菓子メインの喫茶店Pastelariaなどがあります。ポルトガル人はとにかく甘いものが好きで、街のいたるところにこのPastelariaがあります。午後になると甘いものを食べながらコーヒーを飲んでいる人がたくさんいます。
ポルトガルのお菓子は、日本でも「カステラ」が有名ですが、「カステラ」の原型と言われいてるお菓子はポルトガルでは「Pão de Ló」といいます。日本の「カステラ」とはだいぶ違い、丸型で中に卵クリームが入っています。外側のスポンジ状の部分と中のクリームを一緒に食べると日本の「カステラ」のような?味がする、と勝手に思っています。日本で何で「カステラ」というかというと、初めてポルトガル人がカステラを日本に持ち込んだ時に包んであった紙に「Castelo(城)」の絵が描いてあって、そこから誤解されたということらしいです(ポルトガル語の先生談)。他の甘いお菓子も素朴な味のものが多く、フランス菓子のようにおシャレではありませんが、大きさ、質ともに実質的で、こくがあっておいしいです。ほとんどのCafé ではお菓子は仕出しのもので、種類も同じようなものがどの都市に行っても並んでいますが、Pastelariaでは自分の工房でつくっているお店もあり、微妙な配合の違いや焼き加減の違いなど千差万別で、そういう店のお菓子を食べ比べるのも楽しみの一つです。近所にあるパン屋は店舗は10?ほどの小さな店構えで、営業時間も午前中と夕方5時から7時までしか店を開かないのですが、夕方5時に行くと近所の人たちで行列ができ、日々のパンから菓子パンまで焼きたてを買っていきます。ここのマドレーヌはバターと卵の味がしっかりしていてとてもおいしく、マドレーヌの中では一番のお気に入りです。でも普通のパンはスーパーのパン屋の方が好みです。お菓子だけでなく、パンも素朴ですが種類も豊富だし、こくがあります。私は白いお米が基本で夕食にはお米を食べないと食べた気がしなかったのでしたが、おいしいパンを食べているうちに、少し味覚が変わったみたいで、こういう自分の変化は客観的に楽しいものです.(MK)