メタボリズム展

KMKa2011-10-20


もう開始から1ヶ月以上経ってしまいましたが、企画に参加しました「メタボリズムの未来都市展」が現在六本木の森美術館で開催中です。
メタボリと言うと、すっかり日本では腹回りのことになってしまっていますが、世界の建築界ではとても有名な1960年代の日本の建築運動です。大規模な都市計画のイメージが強いのですが、実はこの運動の元になっているのは人の住まいです。この時代は現在と反対に、日本の人口は右肩上がりに増えており、特に都市の人口にどのように良好な住宅を供給するかがメタボリストたちに共通する問題意識でした。

展覧会は、メタボリスト運動の起こる以前の戦後の背景から描く、かなりディープな内容ですが、一般社会の流れや、同時代のアートや音楽なども含んでいるので、多角的に楽しめるようになっていると思います。また、今回新しく製作したCGや模型も圧巻です。入場料を払わなくても楽しめるものとしては、会場の外の六本木ヒルズの足元に黒川紀章さんの中銀カプセル住宅のひとつが置いてありますので、お見逃しなく。

私は槇文彦氏の事務所に勤務していた関係で、主に槇さんの担当をしており、カタログに「都市と群集」という論考を書かせていただきました。
また、来週26日に今村創平さんとギャラリートークを行います。
10月26日(水)19:00−20:00
出演者: 今村創平、松下希和
テーマ: 菊竹清訓槇文彦
会場: 森美術館展示室内(展覧会場入口にお集まりください)
定員: 各回15名(当日先着順、予約不要)
料金: 無料(要展覧会チケット)
http://www.mori.art.museum/contents/metabolism/public/index.html

お時間がありましたら、是非展覧会に足を運んでいただければと思います。(KM)