わたしたちができること

KMKa2011-03-23



想像もしなかったような震災が起こりました。
地震も、津波も、原発の問題も、大きすぎてわたしたち一人一人の弱さを無力さを感じます。

停電のせいで、街が少しだけ不便になって、でもそれはそれで潔い部分もあって、いろんな無駄があぶり出されています。
何もなければ、人は便利さだけを求めてしまいますが、こういう機会に不要なものを削ぎ落とすのもよいことではないかと思います。
電気のない生活に私たちは到底戻ることはできないと思いますが、それが当たり前になって、どんどん過剰に電気に頼るようになったので、発電所も増えざる得ない状態に発展してしまったのではないでしょうか。

生活の大部分は慣れなので、節電も慣れてしまえば、あまり不便を感じなくなってくると思います。
例えば、イギリスではコンセントの横にスイッチが付いていて、コンセントを抜かなくても、そのスイッチをON/OFFするだけで待機電力を消費しないようにできるようになっています。電気機器を使わないときなど、その電気機器のスイッチではなく、コンセントのスイッチで消すことができるので、便利に節電ができるようになっています。そういう方法なども導入していったらいいのではないでしょうか。

この前の記事で書かれている太陽光発電などの導入も考えなくてはいけません。ただ現状では、停電時に太陽光発電もうまく作動しなくなるようなので、今のような非常時に使えるわけではないのですが。

このような災害時に、建築家ができることは非常に限られているのですが、復興時には良い設計によって、無駄を省いても快適に過ごせる建物が増えることを願っています。そのために、我々も知恵を絞りたいと思います。(KM)