リノベーション

KMKa2011-01-19


現在書店に並んでいる「東京人」の特集は「リノベーションとシェアハウス」です。
日本でも新築ではなく、中古の家をリノベーションして住まうことが少し認知されてきたのでしょうか。
学生時代ボストン郊外で住んでいたアパートは、レンガ作りの元オフィスビルだった築80年の建物でした。
4階建てで4階に住んでいたのにエレベーターはなく、暖房も古いので音がうるさいアパートでしたが、その反面階段の手すりが建設当時のままのマホガニーだったりして、重厚さが感じられました。

日本はそんなに古くない家もすぐ壊してしまうことが多いですが、それはやはり建物に比べて土地の価値が以上に高いことと、人が設備的に新しいものを求めるからではないかと思います。そういう短いサイクルで建て換わる前提なので、あまりいい建て方をせず、いい材料も使わず、後世に残る住宅を作ることが少なくなってきています。

でも、中古の家ってそれなりの味があっていいものです。
現在の事務所も築3,40年だそうですが、アルミサッシでなく木製の窓枠で、外装なども雰囲気があります。
木製の窓枠はアルミサッシよりも気密性は断然落ちてしまうので、今の「高気密・高断熱」トレンドとは異なりますが、
古い家を手入れして大事に住むのもエコだと思うのですが。

設計者とすると、新築物件が減るのはちょっぴり残念な気もしますが、リノベーション、リフォームの設計も承っておりますので、どうぞご相談下さい!(KM)