UIDの前田圭介さんにお会いしました。

KMKa2010-03-20


カナダの雑誌社から「森xhako」という建物について文章を書いてほしいという依頼が来たので、広島県福山まで行ってきました。
実は私は大阪より本州の西に行ったことがなかったのですが、初めての広島は快晴で、行きのタクシーの運転手さんに福島の歴史についていろいろ教えていただきました。
目指すは、そんな穏やかな城下町に突然現れる現代建築!と思っていたのですが、ロードサイドのセブンイレブンの正面に立っていたのは、シャイなほどセットバックした建物でした。騒がしい道路から、入り口のトンネルをくぐると・・・雪国ではないですが、そこは小川が流れ、木漏れ日が射す別世界でした。

「森xhako」の設計者で、テナントのひとりとしてそこに事務所を構えていらっしゃる、UIDの前田さんに建物を案内していただき、お話を伺うことができました。
詳しくは雑誌の記事に書くので、ここでは記事に書かないことをいくつか。

前田さんは、ここ数年どんどん作品を発表していらして、海外のメディアからも注目されている建築家なのですが、内に情熱を秘めつつも、とてもおだやかな感じで、
男の方には珍しいえくぼが素敵な方でした。私よりお若いのですが、現場監督をなさった経験があったりするので、その実務的な能力が一見さらっとできているように見える建築の裏づけとなっているのだな、と思いました。また、クライアントに対して「説得力を持つ」というお話をされていたのが印象に残りました。地元である福山に対する愛着を語ってくださり、鞆の浦に案内してくださるとおっしゃってくださったのに、時間の都合でうかがえなくて残念でした!

設計者として自分の作るものとは違うのですが、設計の力を感じられる建物を見て、素敵な設計者とお話して、やっぱり建築っていいなぁと感じた一日でした。(KM)