港の見える丘公園

KMKa2009-11-27




先日、調べたいことがあって、神奈川近代文学館に行って来ました。久々の横浜。文学館は港の見える丘公園内にありました。
文学館は初めて行ったのですが、特別資料閲覧では、司書さんに非常に親切にしていただき、掘り出し物もあって、有意義な時間を過ごすことができました。
帰りは時間があったこともあり、公園内を散歩しながら中華街へ向かったのですが、あらためて、港の見える丘公園はいい公園だな、と感じました。以前に横浜のまちづくり・景観に非常に尽力された田村明さんの自伝を読んだことがあり、この港を見渡せる風景も、自然に出来上がったわけではなく、田村さんを始めとする方々の強いヴィジョンで作り出されたものだと知ったので、余計興味深かったです。実際、公園から港を見る景色の中には、あまり美しくない構造物もたくさん目に入るのが残念ですが、このあたりの横浜には確かに他にはない雰囲気が保存され、作り出されています。結果として、この地域の価値は景観のお陰で随分上がったと思いますが、そのためには本当に数々の闘争があり、すぐに結果が出るわけでも、経済効果があるわけでもないので、長い視点が必要になります。今のような余裕のない時代だと、真っ先に後回しになってしまう「まちづくり」で、限界を感じてしまうことが多いのですが、横浜のように成功した例を見ると、やっぱり前向きに取り組まなくてはいけないことだと痛感します。私も川崎市の景観づくりに微力ながら、携わっている人間として、何ができるかを考えさせられました。(KM)