KMKa2009-02-06

日本人は桜が大好きで、桜開花予想やら桜前線やら、巷では否応なしにどこもかしこも盛り上がりますよね。それはそれで1年に1週間しかないことだし、毎年「日本人でよかった〜」と妙に日本人であることを意識したりします。おまけに入社や入学(最近では卒業式)という年中行事も重なり、まあとにかくそこら中ふわふわした雰囲気になって、春が来たことを実感します。でも、私は桜より前に春を感じるものがあって、それは、まだまだ寒空の下で健気に咲く梅です。梅は桜ほど群になって植えられていることは少なく、街の中でときどき見つける程度です。でも冬の間にはほとんど花が咲いているのを見かけることがなかったのに、紅色や桃色の鮮やかな花をちらちらと見かけると、街がだんだん色づいていいくようで、もうすぐ春だな〜と思います。そうはいってもまだまだ寒いので、なかなか花見というわけにもいかず、桜のようにひらひらしていなくて派手さはないし、毎年ひっそりと咲き始め、そうこうしているうちに、世の中は桜前線とか言って桜モードにそわそわし始めます。つまり桜の影のような花のでしょうね〜。でも、紅色の梅なんかとても色っぽかったり、白い色の梅はとても清廉で、色によってその雰囲気もいろいろ楽しめます。東工大には谷口吉朗設計の70周年記念講堂の脇に梅の花が植えられていて、ここ1,2週間きれいな花を咲かせています。毎年ここの梅が咲いているのをみると、春が来るな〜と思って少し気分が軽くなります。(MK)