赤の家

KMKa2008-10-06





新建築社「住宅特集」の「近作訪問」というコーナーで、「赤の家」を取材して下さるというお話があり、昨日、岡崎に行ってきました。取材にいらしてくださったのは、中村勇大先生。初めてお目にかかる方に、建物を見ていただくのは、ちょっと緊張しました。でも、「住宅特集」に掲載の写真から興味を持ってくださった方が、実物を見て、何を思われるのか、興味津々です。
タクシーで現地へ向かうと、御施主さんのご家族が迎えてくださいました。竣工後、1年経ったのですが、ご家族が揃っているところを訪問するのは、今回が初めてでした。駐車場のあたりには、冬に備えて、びっしりと積み上げられた薪。ご主人の活躍で、今年も薪ストーブはフル回転しそうです。リビングに入ると、とてもおとなしく、机に向かって工作をしている少年たち。中村先生に一通り室内を見ていただいた後、ダイニングで、お茶をいただきながら、中村先生が御施主さんご夫妻に住み心地などについて質問されました。設計者が目の前にいて、そう悪いことは言えなかったと思いますが、「広い遊び場に、子供たちも喜んで、走り回っている。この間は、お友達を親も含めて20人近く招待したが、親が集まっていても、目の届くところで子供が遊んでいるので、よかった。」と言っていただき、ほっとしました。今はまるで保育園のような家になっているのですが、これからお子さんが大きくなっていくにしたがって、家もどのように対応していけばいいかを想像しました。ママのお膝で、4歳の男の子が「お家好き?」と聞かれて、「赤いお家、好き。」と言ってくれたのは、我ながら単純だと思いつつ、嬉しかったです。
竣工時のイメージとは、ちょっと変わってしまっていますが、月並みですが、人がうまく住んでこそ、住宅の良さが出てくるのだな、と改めて思いました。
中村先生の「近作訪問」は「住宅特集」の12月号に掲載予定です。(KM)