国士舘大学 SUPER JURY

国士舘大学工学部建築デザイン学科では1学期と2学期の終わりに、各学年の優秀作品を選んで、外部の先生を含めて講評するというSUPER JURYを10年も行っているそうです。昨日、そのSUPER JURYにゲスト建築家としてお招きを受け、参加してきました。
アメリカの大学では最終発表のときは、外部の先生が来て講評していただくのが普通だったのですが、日本ではそういう機会を設けている大学は少ないそうなので、とてもいい会だと思いました。
学生さんたちの作品を見せてもらうのも楽しかったのですが、第一線で活躍していらっしゃる、10名ほどのほかの先生たちの講評を伺うのはとても刺激的でした。つくづく建築に対する考え方は千差万別だと思い、それを学生さんたちにわかってほしいな、と思いました。私の学生時代を振り返ると、先生の評価は絶対と思えていたのですが、最後のJURYで外部の先生から思わぬところを評価されたりすることで、多用な価値観を学んだと思います。
ただ、本当に心配だったのは、学生さんが過去の建築にあまり興味を持っていないように見えたことです。
近代の建築も、その前の建築も「とても超えられない。」と圧倒されるようなスゴイものが沢山あって、本当にこれらより良いものなど作れないのではないかと自信喪失してしまうことが多々ありますが、それを知っているのと知らないのでは大きな違いがあると思うのです。自戒をこめて、もっと勉強しなくては、と思いました。(KM)