ゲスト・クリティック

もう一週間前になるのですが、明治大学の3年生の設計スタジオの講評会にゲスト・クリティックとしてよんでいただきました。今回の課題は中野駅のそばのインキュベーションオフィスです。インキュベーションオフィスはまだまだ一般に知られているものではないし、どういうものか想像しにくい面もあると思うので、難しい課題ですが、その反面規定がない分、面白いことが考えられるのではないかと思いました。

8人が作品を発表したのですが、それぞれに面白い案で、模型やプレゼも上手でした。
都市的なコンセプトをちゃんと持っているものも多く、造形的に美しい案もたくさんありました。
ただ、個々のオフィススペースにまでは新しい考えを発表した人は少ないのではないかと思いました。
限られた時間でもあり、またスタジオの方針もあったのかもしれませんが、オフィスって今や結構いろいろなことが考えられるような気がします。自分の仕事の仕方を考えても、モバイル・コンピューターのおかげで一か所で机に向かっていることはほとんどなくなりましたし、打ち合わせも会議室でするのが一番いいとはいえないこともあると思います。オフィスのあり方で仕事の内容も変わっていくのではないでしょうか。

今学期は非常勤講師をしている工学院でも3年生を担当させていただいているので、いろいろな学校の同級生の作品を見せていただけたのは面白かったです。まだ、20そこそこですものねー。目の前が開けていないと思うことはあるかもしれませんが(私が3年生の時は暗中模索でした。)欲を出して、頑張ってほしいです。(KM)